木と鉄では火事に強いのは当然鉄だと思われがちですが、実はそうではありません。
太い木材は表面が焼けても炭化が中までおよびづらく、
炭化層が空気を遮断するため中が燃えにくいのです。
つまり、見た目は黒くこげてしまっても中まで火が通るということが無いため、
全焼してしまうということを防ぐことができます。
それに対して、鉄は800度を超えるとメルトダウンをおこし、
耐久性を失いグニャッと曲がってしまい耐久性そのものを失ってしまうので、
全焼せずとも建物がダメになってしまうことがあるのです。
もちろん、木には木の鉄には鉄の優れた部分があるので、
どちらが優秀ということはないのですが一般的なイメージから、
木は火事に弱く鉄は火事に強いと思っていると、
いざという時に判断を誤ってしまうことがあるため、
木だからといって火事に強いと思い込んでしまうということだけは避け、
しっかりそれぞれの素材の特徴というのを抑えておくとよいでしょう。